2018/10/16 TRC 矢 口
電子図書館サービス「LibrariE & TRC-DL」、洋書タイトルを大幅に拡充
~カズオ・イシグロ、村上春樹ほか著名作家の文芸書から、音声ナレーション付き絵本、児童書まで~
株式会社図書館流通センター(以下:TRC)は、スイスのビブリオテカ社(注)と提携し、同社の 150 万タイトルを超える洋書の電子書籍を全国の公共図書館、学校図書館に提供することに基本合意しました。
【背景】
TRC が推進する電子図書館サービスは、2011 年 1 月に 1 号館として導入した堺市立図書館(大阪府)以降 63 自治体(220 館)の公共図書館に導入されています。(2018 年 9 月現在)
この間、システムの改良、コンテンツの拡充に努め、2016 年 4 月の障害者差別解消法施行に伴い、視覚障害をもった利用者の自立な読書環境を提供しています。
また、文芸・ビジネス・言語学習・図鑑・児童書等多岐の分野にわたりタイトル数を伸ばし 2018 年 9 月現在で約 60,000 タイトル(青空文庫除く)を提供中ですが、特に株式会社 KADOKAWA、株式会社講談社などの出資によって設立された株式会社日本電子図書館サービスと 2016 年 10 月 31 日に資本提携以降、同社が強みを持つ新刊小説やライトノベル、話題の実用書など大幅なコンテンツの充実を図って参りました。 また、昨今では、学校図書館や、塾、企業からの引合いも増加しています。特に、学校図書館では、2020 年の学習指導要領改訂に伴い、英語の本の要望が増加、公共図書館では工場立地等英語圏外の外国人 住民が多い自治体からは、多言語の絵本や児童書の問合せが増えるなど “電子化された洋書の提供”の要望が高くなってきました。
【基本合意の概要】
2019 年度提供(予定)に向けて、システム、コンテンツ両面で図書館、利用者双方の利便性を追求するべく協議中です。
提供概要:
・新たに提供されるビブリオテカ社の洋書コンテンツも同一の書棚に配置し、利用者が本を選びやすく、また図書館は、閲覧、貸出回数等の統計データを、和書、洋書コンテンツを同列に確認することが可能です。
・洋書コンテンツは、ジャンルや用途ごとにパッケージ化して提供を開始し、将来的には、150 万タイトルを超える洋書を提供する予定です。
☆パッケージ例
・著名日本人/日系作家パッケージ:村上春樹、カズオ・イシグロ、東野圭吾、桐野夏生、吉本ばなな等の文芸書
・SF・ファンタジーパッケージ:ハリーポッター、スターウォーズ等ベストセラー
・英文多読パッケージ:Macmillan guided readers、Heinemann ELT guided readers 等
・「Read-Along」絵本、児童書パッケージ
※「Read-Along」とは、ネイティブのナレーターが読む音声付きで読んでいる文字がハイライトする 電子書籍です。

【詳細は図書館総合展/フォーラムにて】
以上の内容を、2018 年 10 月 30 日から 11 月 1 日まで開催される第 20 回図書館総合展の
TRC ブースで展示します。
併せて下記フォーラムでご紹介しますので是非お申込みください。
☆フォーラムタイトル : ここまで充実してきた電子図書館のコンテンツ
―リッチコンテンツから、ベストセラー、ラノベ、洋書まで~多様なコンテンツを多様なライセンスで!―
記
11 月 1 日(木)10:00 / 第 2 会場(アネックスホール 202)/ 主催:株式会社図書館流通センター
講師
・太田 修(株式会社日本電子図書館サービス 代表取締役専務)
・福原 弘之(株式会社モバイルブック・ジェーピー プラットフォーム事業本部 出版営業開発部 部 長 )
・トーマス・マーサ(ビブリオテカ株式会社 デジタルビジネス担当役員)
・薄井弘之(ビブリオテカ・ジャパン株式会社 代表取締役)
フォーラムのお申込みはこちらhttps://www.trc.co.jp/sogoten2018/forum.html#forumF
( 注) ビブリオテカ社は世界7 ケ国の図書館約 8,000 館に同社の電子図書館サービス
(cloudLibrary)を提供しています。取り扱いコンテンツは 105 言語、タイトル数は 150 万点を超えています。